平成18年10月より山王パークタワーに内科、循環器科、精神科、皮膚科の診療所を開設させていただきました。これまでは匝瑳市の藤田病院中心で、クリニックは火曜、木曜のみでしたが、これからは病院は土曜日のみで月から金までクリニックを担当することになり、平成20年1月25日から、管理者として勤務しております。
昨今、精神科受診に対する抵抗感が少なくなったとはいえ、心身の不調はまず内科に相談する事が多いと思います。内科と精神科を併設した診療所を都心に開設することで、症状を心身両面から診療していきたいと考えました。
当診療所は
1)総合的診療(全ての初期症状に対応すること)
2)うつ病の早期発見と予防
3)産業保健活動
を目的としております。
医療の進歩が目覚しい現在、最新の医療機器を備えた病院が次々と紹介される一方で、ごく日常的な風邪や腹痛などの症状を相談できる地域の病院が少なくなっています。多忙な毎日を送っておられる方々が、心身の不調を感じたときにすぐに相談できるような、また専門治療が必要な方をただちに総合病院に紹介できるような診療所にしていきたいと思います。学校の保健室を訪ねるようにお気軽にご相談ください。
循環器内科に9年間携わり、いよいよ米国留学というときに、家庭の都合で精神科に転科することになりました。それまでは、1分1秒を争う心筋梗塞や不整脈の患者さんを毎日担当しておりましたが、精神科では病気を診断するための客観的指標はなく、薬の効果も数週間待たないと判断できないことが普通です。千葉の中村古峡記念病院で3年半精神科を勉強させていただき(I先生ありがとうございました)、平成13年に60床の精神科病院の院長に就任しました。
新しい診療科と病院経営とで土日もない生活となりましたが、地元医師会(匝瑳医師会)の先生方にご指導いただき、多くの患者さんをご紹介いただけるようになりました。学生時代は全く興味のなかった精神科ですが、ほかの診療科と違い教科書だけでは理解不能な病態や見立て(精神科では診断の意味で使う言葉)があると実感しました。まさに「不立文字(ふりゅうもんじ、禅語:言葉では表せない物事の本質)」です。
平成16年に病院の外来と個室病棟を増築して、病院の業績も上向きになってきたときです。これまで自分が内科医として接してきた患者さんが、どれだけ多くの精神的問題を抱えていたかと気付き、ハッとしました。胸が痛いあるいは呼吸が苦しいと救急外来を受診したものの、レントゲン、心電図、血液検査で異常がない人、喉に何か詰まっていると言うため耳鼻科を紹介しても異常がなかった人、朝になると気持ち悪くなるが胃カメラでは胃がきれいと言われた人などです。
内科と精神科を修めた自分にできるのは、こころと体を同時に診ることではないかと考えました。岳父の許しを得て、オフィスビルの中に診療所を開設することができました。忙しくて病院に行くことを後回しにしてしまう現役会社員の健康を、心身の両面から支えて行きたいと思います。
1989年(平成 元年) 新潟大学医学部卒業
同年 東京女子医科大学日本心臓血圧研究所内科入局
1994年(平成6年)東京女子医大青山病院循環器内科
1996年(平成8年)東京女子医科大学循環器内科助手
1997年(平成9年) 中村古峡記念病院(精神科)
2001年(平成13年) 医療法人社団 松伯会 藤田病院院長
2008年(平成20年)医療法人社団 松伯会 山王クリニック院長
医学博士
精神保健指定医
日本精神科学会専門医・指導医
日本内科学会認定専門医
日本循環器学会認定専門医
日本医師会認定産業医
日本臨床皮膚科医会
千代田区医師会理事
趣味 音楽鑑賞(プログレ、ジャズ、ELT、ベース)、サッカー、ラグビー、ヨット(寒川ヨットハーバー)、読書(藤沢周平)
Sanno Medical Clinic / 2-11-1-2513 Nagatacho Chiyoda TOKYO / +81-3-3580-5001 トップページへ